ランタンはキャンプで必要なアイテムの一つです。
ランタンには電池などで照明をつける電気系のランタンと、ガスやオイルを燃料とする燃焼系のランタンがあります。
昨今はLEDを使用した電気系のランタンも増えてきてとても便利になってきました。
電気系のランタンと比較して準備に手間がかかるなどちょっとハードルが高い燃料系のガソリンランタンですが、「燃焼までの準備の時間を楽しんで、その燃焼中の時間も楽しむ」のがガソリンランタンの醍醐味です。
照明器具としてだけではなく、日も沈んで暗くなったキャンプサイトを照らしてくれるランタンには癒しを感じます。
ガソリンランタンを導入するにあたり「用意するもの」と「ガソリンランタンの使い方」を解説します。
キャンプ歴10 数年のオジサンキャンパーがガソリンランタンの魅力と使い方をお教えします。
もくじ
ランタンの用途とは…
- リビング/キッチンの照明
- テント内の照明
- 虫除け
キャンプで使用するランタンはリビング/キッチンやテント内での照明として使用します。
屋外でのリビングやキッチンの照明は電気系でも燃料系でも可能ですが、テント内での照明は安全性を考慮して電気系のランタンである必要があります。
また、夏場には虫除けとしてテントサイトサイトから少し離れた場所に設営することで虫をランタンの灯りに誘導してテントサイトによってくるのを防ぎます。
ガソリンランタンといえばコールマン!
ガソリンランタンといえばコールマン!
コールマンのメーカロゴもガソリンランタンがデザインされています。
コールマンがランプ製造から開始した会社であることが由来しているそうです。
コールマン ガソリンランタンの使い方
コールマンガソリンランタンの使い方は以下の通り
- 給油
- ポンプノブを右に回して閉める
- タンクキャップを外してガソリンを給油する(※1)
- 給油が完了したらタンクキャップをしっかり閉める
- 燃料バルブがOFFになっていることを確認する
- ポンピング
- ポンプボブを左に2回転させてポンピングする(押せないほど固くなるまで)
- ポンプノブを右に閉める
- 着火
- 肢の長いライターをフレーム底部の穴から入れて火をつける
- 燃料バルブをHIGHまで回す(着火を確認する)
- ポンプボブを左に2回転させて炎が安定するまでポンピングする
- 炎が安定したらポンプノブを右に回して閉める
- 燃料バルブで明るさを調整する
- 消火
- 燃料バルブをOFFにする(マントルの炎が完全に消えるのを確認する)
- 撤収の際はタンクキャップを緩めてガス圧を抜いておく
- 当分使用しない場合はタンク内のガソリンを携行缶に戻しておく(※2)
(※1)給油の際は専用の「フューエルファネル」か「ガソリンフィラーII」を使用することをおすすめします
(※2)残ったガソリンを抜くには「残ガソリン抜き取りポンプ」が便利です
ガソリンランタンのメンテナンス
マントルの空焼きをやってみよう!
マントルを取り付けた際には空焼きが必要です。
チャッカマンなどでマントル全体が白くなるまで焼いておく必要があります。
簡単な手順は以下の通り
- ランタントップ/グローブを外す
- マントルを取り付ける
- マントルの下部に火をつける →全体が白くなるのを確認する
- グローブ/ランタントップを取り付ける
めんどくさそうな感じがしますが一度やってしまえば割と簡単です。
今までに何度かやっていますが失敗したことはありません。
グローブはいつも綺麗に!
ランタンの燃焼部を覆っているガラス部分をグローブといいます。
不完全燃焼が続いた場合、もしくは使っているうちにすすがつく場合があります。
使用前にガラスの汚れを確認してウェットティッシュ等ですすを落としましょう。
着火後は暑くなるので着火前もしくは冷えてから行うようにしてください。
取扱は丁寧におこないましょう
空焼きした後のマントルは非常に脆く、手で触れるなどすると崩れてしまいます。
グローブやマントルトップの取り付け/取り外し時や運搬時に衝撃を与えないように注意してくださいね。
万一マントルが崩れてしまった場合に備えて予備を用意しておく方が良いでしょう。
また、グローブはガラス製なので衝撃により破損することもある部品です。
車載方法や取扱時には衝撃を受けないように注意してください。
ガソリンランタンを快適に使うためのツールについては以下の記事にも記載していますのでご参照ください。
コールマンのガソリンランタン4種類!
コールマンのオンラインサイトで販売されているガソリンランタンは4種類です。
- コールマン ワンマントルランタン
- ノーススター(R)チューブマントルランタン
- パワーハウス(R)ツーマントルランタン
- 120th アニバーサリー シーズンズランタン2021
ランタンを選ぶときに気をつけたいのはマントルの形状とタンクの大きさです。
マントルの形状やタンクの大きさによって明るさや燃焼時間が異なるのでそれぞれの仕様を確認の上購入されることをおすすめします。
今回紹介する4モデルの燃焼時間は変わらないのですが、タンクが大きいということは明るいけど燃料を多く使うということになります。
また
コールマン ワンマントルランタン
コールマンのガソリンランタンで最もスタンダードなモデルです。
タンク容量が590ccで一晩使用するのに十分に燃焼し続けることができます。
他のモデルと比較するとお値段もリーズナブルとなっています。
<仕様表>
明るさ | 約200CP/130W相当 |
燃料タンク容量 | 約590cc |
燃焼時間 | 約7.5~15時間 |
本体サイズ | 約φ16×31(h) |
重量 | 約1.4kg |
付属品 | プラスチックケース |
使用ジェネレーター | Model 288-5891 |
使用グローブ | Model R214C046J |
パワーハウス(R)ツーマントルランタン
名前が示す通りですが、ワンマントルと同型のマントルを2つ装着します。
「明るい=燃焼が強い」ということで燃料の消費も大きくタンク容量も大きくなっています。
より明るさを求めるのであればこちらのモデルがおすすめです。
<仕様表>
明るさ | 約300CP/190W相当 |
燃料タンク容量 | 約940cc |
燃焼時間 | 約7~14時間 |
本体サイズ | 約φ18×35(h)cm |
重量 | 約1.8kg |
付属品 | プラスチックケース |
使用ジェネレーター | Model 290-5891 |
使用グローブ | Model R690B048J |
ノーススター(R)チューブマントルランタン
チューブマントルを使ったモデルで今回紹介するランタンの中では最も明るいガソリンランタンです。
自動点火ボタンが付いているのでチャッカマンなどを使わずに着火することができる仕様になっています。
着火方法以外はワンマントルやツーマントルと同じですが、全体のデザインが異なっておりオリジナル感を望む方はこちらのモデルがおすすめです。
<仕様表>
明るさ | 約360CP/230W相当 |
燃料タンク容量 | 約940cc |
燃焼時間 | 約7~14時間 |
本体サイズ | 約φ17.3×34.3(h)cm |
重量 | 約1.8kg |
機能 | 点火装置 |
使用ジェネレーター | Model 2000-589R |
使用グローブ | Model R000B043J |
120th アニバーサリー シーズンズランタン2021
コールマン創立120年を記念したアニバーサリーシリーズのカラーで、2021年のシーズンランタンです。
シーズンランタンは2005年くらいから毎年色違いで発売されており予約購入が必要なほどの人気商品です。
グローブの形状もスタンダードなモデルとは異なりレトロな雰囲気で、通常使用というよりはコレクターズアイテムに近いかもしれません。
<仕様表>
サイズ | 約17 x 17 x 31(h)cm |
重量 | 約1.4Kg |
素材 | スチール、他 |
収納ケース | 付属 |
燃焼時間 | 約7時間~15時間 |
タンク容量 | 約590cc |
まとめ
- ガソリンランタンは取り扱いに手間がかかるが味わい深い(と思います)
- 手順が多いですがやってみるとそんなにむずかしくありません。
- コールマン ガソリンランタンのスタンダードモデルは3種類あります
- 毎年、シーズンランタンが発売されます(2021年は120thアニバーサリーモデル)
「日が傾きはじめたからそろそろ準備しようかな。。。」
LEDランタンやガス缶ランタンと比べてガソリンランタンは少々手間がかかります。
給油、ポンピング、着火の手順をふむのもキャンプの醍醐味のひとつと感じています。
リビングスペースやテントの中ではLEDランタンを使うのもの良いですが、
焚き火をしながらガソリンランタンの灯りを楽しむのも最高の時間です。